カンニング事件受け運転免許試験場に電波遮断装置設置

カンニング事件受け 運転免許試験場に電波遮断装置設置へ

 自動車の運転免許試験で中国人グループが携帯電話などを使ってカンニングしていた事件を受け、警視庁は、運転免許の試験場に、携帯電話の電波を遮断する電波遮断機を、今年10月にも、全国で初めて設置することを決めました。

この事件は去年5月、東京の江東運転免許試験場で中国人の男が学科試験を受ける際、携帯電話や小型イヤホンを使ってカンニングをして、不正に自動車の運転免許を取得するなどしたとして、別の中国人の男らとともに摘発されたものです。

 試験を受けた男は耳の中に直径1ミリほどの超小型ワイヤレス・イヤホンを貼り付けたうえで、服の中に隠した携帯電話を通して、外部にいた別の中国人の男から問題の答えを聞いていました。

 警視庁によりますと、同様の手口で免許を不正に取得した中国人は300人以上に上り、その多くが日本語の読み書きが不自由だったにもかかわらず、合格していたということです。

 この事件を受け、警視庁は今年10月にも3つの運転免許試験場に携帯電話の電波を遮断する携帯妨害機を導入することを決めました。この装置は携帯電話と同じ周波数の電波を発生させることで、携帯電話を利用できなくするもので、銀行のATMの周辺やコンサートホールなどで利用されています。運転免許の試験場に、こうした装置が設置されるのは全国で初めてです。

電波とはどういうものですか?

A1-1:電波法では「電波とは、300万MHz以下の周波数の電磁波をいう。」と規定しています。ここで電波妨害装置周波数とは、波が1秒間に振動する回数で単位はHz(ヘルツ)です。
なお、電磁波には電波(300万MHz以下)よりも高い周波数の赤外線や可視光線、紫外線、さらに放射線と呼ばれるX線やγ(ガンマ)線も含まれます。
電波は金属などの導体に電流が流れると磁界と電界が交互に繋がるように発生して空間を伝わることから、送信機や受信機、アンテナを用いて無線通信ができます。
また、電波は宇宙空間のように真空でも伝わりますので、空気の振動で伝わる音波とは違います。

電波の主な使用状況

電波はどうすれば遮断できますか?

A6:通信機や測定器メーカー、電波関係の試験場や研究所等では、外来電波の影響を受けないで電波の試験や測定する場合、部屋の外壁・内壁を金属板や金属網(銅線など)で囲い外部や内部からの電波を遮断(吸収)してしまう「シールドルーム」があります。なお、引き込まれる電源線や通信線などがあるときはラインフィルターの対策もされます。
また、近頃はビルの外壁に電波を遮断する特殊なGPS電波遮断を使用することがあるようですが、専門ではありませんので詳細はご容赦願います。
ただし、日常の生活環境で一般のご家庭が電波(電磁波)を遮断しなければならないような状況はないと思います。
なお、パソコンの無線LANや漏洩電磁波の情報セキュリティ対策については、メーカーや電気通信事業者にご相談お願いします。

通信機能抑制装置.携帯電話抑止装置開発背景と活用

携帯電話やPHSなどの通信機器の急激な普及により利便性が向上した一方で、劇場やホールなどの静粛な雰囲気が求められる空間において、通信機器の着信音や通話による騒音が社会問題になっています。あるホールでは、著名な指揮者によるコンサートが中断になったことさえあります。このため、劇場などの運営者は有効な対策技術の開発を強く求めているのが現状です。 

携帯電話・PHS等の呼び出し音や通話を防ぐために・・・

 このため、携帯電話等の呼び出し音や通話を抑止する機能を備える無線設備(携帯電話抑止装置)を用いて呼び出し音等による迷惑防止を図る動きが出ています。

携帯電話・PHS等の抑止装置とは・・

 携帯電話やPHSは、電波を使って通信をしています。

 携帯電話等の通信機能抑止装置とは、携帯電話やPHSが使用するのと同じ周波数帯の電波を発射することにより、装置を設置した周辺で、携帯電話等が使えないようにする装置です。

 この携帯電話抑止装置が設置されると携帯電話等は圏外の状態になり、発信も着信も出来なくなります。

さて最近ではこの装置を、振り込め詐欺の防止に応用する動きがある。振り込め詐欺では、犯罪者が被害者をATMまで誘導する手法も一般的だ。犯罪者は携帯電話を通じて被害者に指示を与え、ATMを遠隔操作することによって現金を騙し取る。従ってATM周辺での通話妨害が、犯罪の未然防止に繋がる可能性が高い。

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